エーアイトラスト株式会社(ソーシャルレンディングサービス「トラストレンディング(Trust Lending)」の運営会社)の諸問題に関するアップデート情報です。
このお題は、できれば明るいネタを願っていたのですが(苦笑)、いよいよ該社のファンドはすべて何らかの問題を抱えることとなり、私への影響はさらに増えました。
残念です。
該社のファンド一覧
赤い字 = この1ヶ月で状況が変化したもの
|
種類 (シリーズ) |
行政処分 |
運用概況 |
私の出資額 |
1 |
債権買取 |
|
元本返済・利払いに遅延発生 8月度の分配なし
|
なし |
2 |
船舶艤装品 |
|
元本返済・利払いに遅延発生 8月度の分配なし |
なし |
3 |
高速道路工事 |
× 虚偽表示
|
訴訟提起により支払停止中 |
なし |
4 |
除染事業 |
× 虚偽表示
|
訴訟提起により支払停止中 |
なし |
5 |
公共事業コンサル |
× 虚偽表示
|
訴訟提起により支払停止中 |
なし |
6 |
IoT実証実験 |
× 虚偽表示
|
利払い延滞が継続中 8月度の分配なし |
なし |
7 |
大型船舶建造 |
|
7月分の利払いに遅延発生 8月度の分配なし |
10万円 |
8 |
燃料卸売 |
△ 誤解表示
|
利払い延滞が継続中 8月度の分配なし |
10万円 |
9 |
大型重機 |
|
7月分の利払いに遅延発生 8月度の分配なし |
10万円 |
「投資は自己責任」とはいえ、行政処分を受けなかったファンドもことごとく問題を抱えるというのは、ひどすぎるのではないでしょうか。
昨日(2019/8/13)の発表内容
船舶関連の各ファンドに関する状況報告
「大型船舶建造ファンド」「船舶艤装品ファンド」「大型重機ファンド」につきまして、貸付先からの7月分の利息支払いに遅延が発生致しました。
1.状況と経緯
2019年7月31日付のご報告のとおり「大型船舶建造ファンド」及び「船舶艤装品ファンド」の貸付先は、新たな出資(リファイナンス)により得られた資金での一括返済を計画しておりますが、一括返済の対象には関連会社への貸付である「大型重機ファンド」も含まれる予定であることが判明いたしましたのでお知らせ致します。
また、「船舶艤装品ファンド」の元本返済に数か月の猶予が必票な状況であることの申入れがありましたが、各ファンドの利払いについては遅滞なく対応することを予め文書にて合意しておりました。しかしながら、この度、7月分の利払いが滞る事態となっております。
前回の状況報告にてご説明致しました通り、リファイナンスによる資金調達には、本件船舶を韓国から日本に移送して日本での諸手続きを完了することが必須条件となるため、貸付先では、代表者が韓国に赴いて日本に向けた出航に関する諸手続きと最終決済を最優先で対応する状況が続いております。
2.今後の対応について
7月分の利息を受領していないため、「大型船舶建造ファンド」「船舶艤装品ファンド」「大型重機ファンド」につきましては本日の利益分配は御座いません。
当社としては、韓国における手続きと残債務の処理が、現時点における最優先事項であることは理解しているものの、それを理由にファンド資金の利払い延滞が継続することを許容することはできないため、延滞が解消しない限りは本件船舶に対して設定済みの船舶根抵当権の解除は行わない方針であり、貸付先の対応状況によっては、韓国で本件船舶を売却(担保処分)することによるファンド資金回収への移行も辞さない考えであることを貸付先に通知致しました。
これを受けて、貸付先からは、リファイナンスによる元本償還までの間も利払いを停止するつもりはなく、リファイナンス先から融資証明が示されしだい、つなぎ融資を受ける調整も完了していることから延滞の解消は可能である旨の説明を受けております。
なお貸付先からの報告によれば、先週中、現地にて第三者機関による本件船舶の査定が行われており、8月19日の週には査定結果に基づいた融資証明が示される見通しとなっております。
解約・換金できない出資者としては、Trust Lendingに委ねるしかありません。
www.fsa.go.jp