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独立系FP 福嶋淳裕のブログ

新電力への切り替え

遅まきながら新電力への切り替えを検討し、申し込んだ、というエピソードです。

2016年4月の電力自由化についてはもちろん見聞きしていて、価格比較サイトをのぞいたり、スマホを機種変更するときに携帯ショップで説明を聞いたりすることはありましたが、あまり興味はありませんでした。

我が家はいわゆる二世帯住宅です。
新築当初は8人で住んでいました(4世代!)。今は5人です。

近年は1階を両親が、2階を私の世帯が使っていますが、電気・ガス・水道の契約は1階と2階で分けていません。
同居開始にあたり、水道光熱費の分担に関して電気代は父の担当だったこともあり、これまでは興味がなかったというわけです。

しかしながら、前回の記事と同時並行で、電気代の見直しに取り組む必要に迫られました。


電気に関する我が家の契約は次のとおりです。

  • 東〇電力エナジーパートナー株式会社
  • 従量電灯C
  • 10kVA

電気代は、2017/10~2018/9(検針日基準)の直近1年間で274,967円/年でした。
単純に12で割ると、22,914円/月です。
ただ、父が入院していた関係で、電気の使用条件(使用人数)は厳密には異なります(2018/1/8以前は4人、以後は5人)。

 

 

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1. 新電力比較サイトをいくつか試した

はじめに、有名な価格比較サイトのほか、「新電力」で検索して出てくる比較サイトをいくつか試しました。

だいたい同じ結果(順位)になるだろうとの予想に反し、サイトによって「おすすめの上位」がまったく異なりました。

新電力には素人ですが、「大人の事情」がある分野なのか、あるいは我が家の契約内容があまり一般的でないのか? おそらくその両方でしょう。

比較サイトの信頼性に疑問を感じたものの、新電力のすべての事業者の公式ホームページを自力で調べて比較するほどの熱意はさすがにありません(笑)。

そこで、この件に関しては、電気代が5%以上安くなることを期待して、ざっくりと検討することにしました(5%というのは某携帯ショップで説明を受けた数字です)。


2. 候補を絞った

  • いくつかの比較サイトで「おすすめの上位」に重複した事業者や、ちょっと調べて印象がよかった事業者(契約件数の多さ、ユニークな特徴の有無など)をリストアップする。
  • 東〇電力の自由化後料金プランも候補に加える。
  • 契約している携帯キャリアも候補に加える。
  • 契約しているコープ(生協)も候補に加える。

  • 出揃ったところで、「ポイント付与で還元」する形態の事業者を除外する(ポイントを利用するための手間をかけたくないので)。
  • さらに、解約する際に費用が発生する事業者を除外する。
  • 最後に、「従量電灯C」に対応していない事業者を除外する(けっこうありました)。

なお、我が家のガスは、県内の一部地域を営業エリアとするローカルな都市ガスで、東〇ガスのエリア外であるため、東〇ガスは検討対象外でした。

これらの結果、残ったのが、「コープ〇リでんき」と「Looo〇でんき」です。


3. 料金を自分で試算し、比較した

まず、実績を正確に把握するため、東〇電力の過去1年分、各月の「電気ご使用量のお知らせ」の使用量(kWh)と料金内訳を表にします(「燃料費調整」と「再エネ発電賦課金」も入力します)。
この結果が、前述の274,967円/年(22,914円/月)でした。

次に、「コープ〇リでんき」と「Looo〇でんき」の公式ホームページで料金の仕組みを確認します。

最後に、使用量(kWh)、燃料費調整、再エネ発電賦課金が過去1年の実績と同じと仮定して同じ表に追加すると、料金を試算、比較できます。


4. 結論

東〇電力の従量電灯Cは、契約したkVA単価による「基本料金」と、1ヶ月ごとの使用量に応じた3段階のkWh単価による「電力量料金」を合算する料金体系です。
世間一般の商品やサービスであれば、「まとめ買いすれば安くなる」「たくさん買えば割引を期待できる」と思いますが、東〇電力の従量電灯Cは、「電気を多く使う家庭ほど割高になる」料金体系です。
「無駄遣い抑制」「節電推奨」という発想なのでしょうが、無駄遣いしていると思っていない消費者としては、納得感がありません。

  • 「コープ〇リでんき」の「ベーシック電気メニュー」は、東〇電力の従量電灯Cと同じ料金体系で、kWh単価だけを安くしたものでした。
    従量電灯Cのご家庭であれば、電気代は確実に安くなるでしょう。
     
  • 「Looo〇でんき」の「ビジネスプラン」は、基本料金がなく、かつ、使用量に応じた多段階のkWh単価がない、完全に従量制の料金体系でした(電気代は使用量に正比例する。たとえば別荘など、使わない月は電気代がかからない)。

過去1年分、各月の使用量(kWh)をもとにした料金は次のとおりでした。

  • 東〇電力[従量電灯C]
    274,967円/年(22,914円/月)
    ・・・ 今まで
  • コープ〇リでんき[ベーシック]
    246,629円/年(20,552円/月)
    ・・・ 今までより10%安くなる(だろう)
  • Looo〇でんき[ビジネス]
    238,581円/年(19,882円/月)
    ・・・ 今までより13%安くなる(だろう)

コープ〇リでんきは、料金の試算結果のほか、クレジットカードで支払えない点も心理的な減点要素でした(クレジットカードで支払いたかったので)。
 

というわけで、9/16、Looo〇でんきの公式ホームページからビジネスプランを申し込みました。

9/18、Eメールで「接続供給開始のご案内」が届きました。10/5供給開始とのことです。


さてさて、電気代は実際にはどう変化するのか、不愉快なことは何も起こらないのか、いずれまた投稿したいと思います。