あなたの家計は 100歳まで もちますか?

独立系FP 福嶋淳裕のブログ

サラリーマン個人投資家の家計(金融資産残高)推移の実例


1. Microsoft Money

私は、家計(収入・支出・資産・負債)の管理に、Microsoft Moneyというソフトウェアを使っています。

  • 1999年4月1日分から入力を始めたので、まもなく満20年になります!
  • パートまたは専業主婦である妻の個人的な持ち分は入力の対象外です。
  • 資産は金融資産に限定し、自宅やクルマなどは資産とみなしていません。

Microsoft Moneyは、米国で開発され、2007年発売の日本語版を最後に販売終了、サポート停止となったことから、日本の金融商品の特性や投資税制の変更になじまない弱点がわずかにあります。
それでも、「収入と支出、資産と負債、さらには長期的なライフプランを1本のソフトウェアで統合的に管理できる」メリットがあることから、株価自動更新などのオンラインサービスが終了したあとも、いまだに使い続けています。

2011年にはフリーソフトとして公開されました(Microsoft Money Plus Sunset Deluxe で検索できると思います)。

  • 「収入・支出・資産・負債の統合的な管理と、ライフイベントや前提条件の変化に連動する将来シミュレーション」を主な目的として使っているので、細かい費目ごとの支出分析(やたら細かい家計簿のような)は重視していません。
  • たとえば妻から受け取った〇〇スーパーのレシートを入力する場合、明細ごとに「これは食費の『副食』」「これは住居費の『家事用消耗品』」などと分別せず、「〇〇スーパーなら、レシート1枚丸ごと食費の『主食』」とみなして合計額を入力しています。
  • 投資信託, ETF, 株式などリスク資産の値動きについては、週次・月次・年次で(週・月・年の最終営業日の)基準価額や終値を入力しています。


2. 個人投資家の投資成績の測定方法

人様(ひとさま)に投資だのライフプランだのをレクチャーするとき、「で、そういうあなたの投資成績は? 貯蓄を合わせて合計いくらあるの?」などと聞かれることは、実は滅多にありません(笑)。
おそらく、みなさん、遠慮されているのでしょう。

それでは、ここでお見せしましょう!

ということで、どのように開示できるか、少し考えてみました...。

個人投資家の場合、そもそも投資成績をどのように測定するか、人それぞれ、さまざまな方法や考え方があります。
なかには、「んなの、記録してない」という猛者もいらっしゃいます(笑)。
同一人物であっても、たとえばデイトレードのような超短期回転売買の成績と、老後資金形成を目的とした超長期保有投資(買ったら売らない)の成績を、一つの尺度で比べるのは難しいでしょう。
レバレッジをかけた資産や外貨建ての資産が混じれば、さらに複雑になります。

私自身、かつては、株式信用取引, 株価指数先物取引, FX(外国為替証拠金取引)などの「短期・集中・レバレッジ投資(投機), テクニカル分析」に熱中していましたが、2008年のリーマンショックをきっかけに、インデックス型の投資信託を中心とした「長期・分散投資」に宗旨替えしました(DCやNISAが充実してきた最近では、「分散・節税・低コスト投資」と名付けて、人様におすすめしています)。

  • 基本的な投資方針がアクティブからパッシブに変わったことにより、戦略も戦術も管理の方法も一変しました。
  • 副次的な効果として、メンタル面のストレスがほぼゼロになりました! 

これまで、金融商品の種類や投資・投機の方法によっては、Microsoft Moneyとは別に、Excelにも記録してきました。
ところが、投資損益の推移をまとめて(1枚で)お見せする良い方法を思いつきません。

そこで、収入や支出、負債の返済、リスク資産の値動き等々、私のすべての経済的活動の結果である「金融資産残高の推移の棒グラフ(月次)」を公開することにします。

では、どうぞ!


3. 私の金融資産残高推移(1999年4月末~2018年9月末)

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上の画像は、Microsoft Moneyの画面に年表のようなコメントを貼り付けたものです。
1本の棒の高さは、その月の末日時点で、私の「銀行」「証券会社」「ソーシャルレンディング会社」の口座にある金融資産と、手元の「現金」の合計を表しています。

  • 「企業型DC(確定拠出年金)」の口座にある金融資産は含まれていません。
    基礎年金, 厚生年金, DB:確定給付企業年金, DC:確定拠出年金は、「現在の資産」としてではなく「将来の予定収入」としてMicrosoft Moneyに概算を入力済みであり、実際に受け取ったときに収入として確定させるつもりです。
  • 私は、貯蓄型または投資型の保険商品を持っていませんので、金融資産に保険は含まれません。

棒の高さの変動要因としては、投資の成績(実現損益+評価損益)だけでなく、賞与が支給された月があったり、高額な振込やクレジットカードの引き落としが重なった月があったり、飲み会や深夜タクシー帰りが続いた月があったりと(笑)、実にいろいろな要因があります。
しかしながら、「あるサラリーマン個人投資家の事例」として長期的な目線でご覧いただく分には、嘘偽りのない実例として何らかのご参考になるかもしれません。

整理すると、

  • パートまたは専業主婦の妻がいて
  • 住宅ローンを返済し
  • 子ども二人を大学に行かせた
  • 酒好きな(笑)
  • 「サラリーマン個人投資家」の
  • 「金融資産(家計)残高の推移」

というわけです。

なお、勤務先(会社)の給与・賞与は、暦年で見ると、若かりし頃の2002年がいちばん高く、その後、会社の経営事情によりガクンと下がった2012年という特異な年があったものの、この約20年の間、あまり変わっていません(涙)。

つまり、「(給与)収入」がおおむね同水準だったということは、私の棒グラフの変化の主な要因は、

  • 支出の(内容や金額の)変化 = 貯蓄率の変化
  • 投資の成績(実現損益+評価損益)

ということになります。

日経平均は、2008年10月(リーマンショック後の最安値の瞬間を含む月)の終値8,576.98円に対し、2018年9月の終値は24,120.04円でしたので、10年で2.8倍になりました。

私の棒グラフを補足すると、同じ期間で3.3倍になっています。

もちろんこれには「投資による収益」だけでなく、「住宅ローンの完済」や「子どもの教育費負担の終了」などの結果としての「貯蓄率の向上」も含まれているわけですが、そういったことも含め、人様に投資だのライフプランだのをレクチャーする立場の者としては、「まあまあ」「そこそこ」の事例ではないでしょうか(笑)。


4. 私のポートフォリオ(2018年9月末)

ポートフォリオの管理にはExcelを使っています。

企業型DC, iDeCo, NISA, つみたてNISAなど、制度や口座ごとではなく、特定口座や預金口座なども合わせ、金融資産全体を最適化すべき、というのが私の持論ですので、Excelには、DC(確定拠出年金)の口座にある金融商品を含めて管理しています。

2018年9月末現在、「リスク資産」はすべてインデックス型の投資信託でした。
「安全資産」の内訳は、「現金」「預金」「個人向け国債(変動10年)」に加え、「ソーシャルレンディング会社の口座残高」です(ソーシャルレンディングに貸し倒れリスクがあることは重々承知のうえで、便宜上、安全資産に区分しています)。

資産区分 比率 ベンチマーク
国内株式 16% 日経225, TOPIX
先進国株式 16% MSCIコクサイ
国内REIT 9% 東証REIT
ほぼ先進国REIT 13% S&P先進国REIT, S&PグローバルREIT
安全資産 45%  

ざっくりとですが、このポートフォリオの期待リターンは4%程度、標準偏差は8~9%と見ています。

また、100年に一度の生起確率の損失(99% VaR:Value at Risk)としては、700万円程度の評価損を想定(覚悟)しています。