あなたの家計は 100歳まで もちますか?

独立系FP 福嶋淳裕のブログ

公務員の定年が65歳に?

先日、

freespirit1979.hatenablog.com

という雑文を投稿しましたが、5/10、次のような報道がありました。

公務員定年 欧米は延長・廃止も
~日本、65歳に引き上げへ~

  • 政府は、国家公務員の定年の引き上げを検討中
  • 現在の60歳から段階的に65歳まで延長する方針
  • 「生涯現役社会」に向け、高齢でも意欲さえあれば働ける社会にするため、まず国家公務員の定年を延長し、民間にも広げる狙い

 

f:id:Free_Spirit_19790714:20181103185214j:plain

 

人生100年時代」「一億総活躍社会」「生涯現役社会」...。

なるほど、おっしゃるとおりでしょう。

FP的にも、60代以降の収入を増やす提案は、リタイアメント プランニングにおける最強の改善策の一つです。

しかしながら、国が主導する昨今の動きには、総論としては賛成なものの、いくつかの疑問も感じています。

  • 人件費を税金で手当てできる公務員はともかく、会社員の定年延長(定年年齢の引き上げ)は、そう簡単には進まないのではないか?
    [経営者が人件費の総額を増やしたくなければ、若手・中堅社員を含め、社員の処遇の引き下げ圧力になる(→若手・中堅社員の不満が蓄積)、50代で役職定年となったあとの高齢ヒラ社員や、昇格や昇給の見込みがなくなった年齢層の社員が増加(→やる気が低下したシニア社員が増加)...]

  • 定年後の進路としての再雇用は、その人にとって本当に幸せなのか?
    [激減する給与、望まない職場への配置転換、後輩世代からの冷たい視線、ほぼゼロになる発言力や影響力、一方で現役時代と変わらない「管理のための管理の負荷」や、年々きつくなる「通勤の体力的な負担」...]

  • 再雇用を選びたくない人や再雇用期間が終わった人は、納得できる仕事を探せるのか? あるいは、やりたい仕事で独立できる人がどれだけいるのか?
    [納得できる仕事で雇ってもらえるのか? やりたい仕事で個人事業主として稼げたり、会社を興せたりできるのか?]


みなさんはどう思いますか?