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独立系FP 福嶋淳裕のブログ

個人向け国債 検討メモ (3)

本日(2026年6月16日)、日銀は政策金利の利上げを決定しました(1.00%)。2024年3月(マイナス金利解除)、2024年7月(0.25%)、2025年1月(0.50%)、2025年12月(0.75%)に続く利上げです。中長期金利への波及、ひいては個人向け国債利率への影響を見ていくことになります。

「預金から個人向け国債へ」。今回は、これまでの思考を整理して投稿します。

バックナンバー:

1. 1974年~2023年 年末時点 5年国債金利グラフ(データ:財務省)

2. 2024年1月~2026年5月 全営業日 5年国債金利グラフ(データ:財務省)

3. 2026年1月~6月 個人向け国債発行条件(データ:財務省)

4. 2025年 平均消費者物価指数の動向(出所:総務省)


5. これまでの思考の整理(預金から個人向け国債へ)

3月からときどき考えてきたことを整理しました。私固有の事情を含む点はご容赦ください。

  • 昨年(2025年)の物価上昇率は約3.2%だったらしい【上記4.】
  • 私の場合、残高が最も多い円普通預金口座の金利は0.5%(物価上昇率を差し引くと、税引前の段階で実質的な目減りが進行中)
  • 2026年末に満期となる円定期預金(1年もの)の金利は1.0%(同じく、実質的な目減りが進行中)
  • つまり、私の円預金の価値(実質的な購買力)は近年、物価上昇率に負けて持続的に下落している
  • 安全資産の価値の下落率を圧縮したい(安全資産からの運用収益を増やしたい)
  • ネットで最近見かけた円定期預金には「1年もの1.2%」「3年もの1.25%」「5年もの1.5%」などがあった
  • 1.5%なら悪くはないが、中途解約せざるを得なくなったとき、経過した全期間に円普通預金以下のペナルティ金利が適用されてしまう点が円定期預金の短所(1年超の保有には向かないかも)
  • 気が付けば個人向け国債の利率は1.5%を超え、私の目に入る円定期預金より有利になっている【上記3.】
  • かつて個人向け国債(変動10)を保有していたころは、確定申告で損益通算する関係で個人向け国債の利金の入力が必要で面倒だったが、もうその心配はなくなっている(私の場合、今後、損益通算が必要となる可能性はなく、国債の利金は申告不要で済むだろう)
  • ということは、円預金の大部分を個人向け国債へ移していく行動が最良ではないだろうか
  • ただし、「金利のある世界」に戻った今、かつてのように「変動10」一択が正解とは限らない
  • 少し時間をかけて検討しよう
    (数カ月かかりそうなら、短期の定期預金でつないでおこうか...)

といったところです。


今後の投稿予定テーマは次のとおりです。

  • 変動か固定か混合か(固定なら5年か3年か混合か?)
  • いつ買うか(固定なら金利のピークを狙うか? 買った後の見直し方針は?)
  • 普通預金と定期預金を原資とした購入計画
  • 個人向け国債見直し議論の進捗(必要なら購入計画の見直し)

 

個人向け国債 検討メモ (2)

2026年3月に定期預金を追加購入するつもりだったのを中止して、少し時間をかけて個人向け国債を検討することにしました。このブログでは、その辺のことを何回かに分けて記録していきます。

前回の記事:
2026-05-15 個人向け国債 検討メモ (1):5年国債金利の推移など

1. 1974年~2023年 年末時点 5年国債金利グラフ(データ:財務省)

2. 2024年1月~2026年5月 全営業日 5年国債金利グラフ(データ:財務省)

3. 2026年1月~6月 個人向け国債発行条件(データ:財務省)

4. 2025年 平均消費者物価指数の動向(出所:総務省)


久しぶりに個人向け国債を買うことは決めたものの、ときどき考えているうちに5月の募集が終わってしまいました。上記3.のとおり、本日、6月募集の発行条件が発表され、変動の利率は上昇し、固定2タイプの利率は低下となっています。利率の順位は、固定5>変動10>固定3のまま変わりませんでした。

5月は、個人向け国債そのものの「見直し」に関する政・官の動きが報道されていました。今回はそのキーワードを拾っておきます。

  • 2026年5月11日 日本経済新聞
    「個人向け国債、利回り上げ・解約規制緩和案
     国内保有維持へ自民に浮上」
    2026年5月12日 日本経済新聞
    「自民、個人の国債保有促進案 利回り上げ・解約規制緩和
     国内受け皿づくり、海外依存リスク警戒」
    • 自民党の資産運用立国議員連盟は4月下旬に首相宛ての提言案をまとめた
    • 国債の利回りを20%程度上げることも一案だ」(議連幹部)
    • 1年を待たずに解約できる緩和策で国債購入のハードルを下げる案もある
  • 2026年5月26日 朝日新聞
    「個人向け国債拡充へ、満期20年や物価連動の新商品も
     財務省が検討」
    •  財務省は26日の有識者会議で、個人向け国債の商品メニューの拡充、新商品の導入を議論した
    • より高い利率がつく満期20年や30年の「超長期債」
    • 物価動向に合わせて元本が変動する「物価連動債」
  • 2026年5月27日 日本経済新聞
    「個人向けインフレ連動国債を要望
     財務省の新商品調査」
    • 財務省は26日、「国の債務管理に関する研究会」で個人向け国債の新商品開発に向けたアンケート調査を公表
      • インフレ連動国債半年~1年ほどで満期を迎える年限の短い商品
    • 銀行などへのヒアリング調査も公表
      • 1年を待たずに売却できるよう制限を見直す声、満期時にボーナスクーポンを受け取れる商品を求める意見

議論の方向性は、「新NISA」の検討のときと同様、とても好ましい "ウェルカムな" 内容のように見えます。そして、個人向け国債の見直し議論がにわかに盛り上がってくると、「新しいタイプはいつから買えるのか?」「新しいタイプの追加だけでなく商品性の見直しも行われるなら、それまでに購入して保有している債券にも適用されるのか?」が気になってきます。

厚生労働省所管の公的年金・私的年金制度の改正であれば、「5年に一度」の見直し時期が明確で、決定プロセスも予想しやすいです。一方、「個人向け国債への新タイプ追加」には法改正や閣議決定などのプロセスは不要らしく、財務省の中だけで(財務大臣が)決定できるようです。となると、財務省の有識者会議での議論とパブリックコメントをウォッチしていく、という流れになると推察します。

ニュータイプの登場スケジュールにもよりますが、「あまり早く買わない方が良い "かもしれない" 理由」が一つ増えてしまいました。

今後の投稿予定テーマは次のとおりです。

  • これまでの思考の整理(預金から個人向け国債へ)
  • 変動か固定か混合か(固定なら5年か3年か混合か?)
  • いつ買うか(固定なら金利のピークを狙うか? 買った後の見直し方針は?)
  • 普通預金と定期預金を原資とした購入計画
  • 個人向け国債見直し議論の進捗(必要なら購入計画の見直し)

 

企業型DCとiDeCoの併用

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「人生ここから」を考える 大人のためのヒントが見つかる場所、というキャッチコピーのウェブサイト、「朝日新聞Reライフ.net」に寄稿しました。よろしければご高覧くださいませ。

今回のお題は、「企業型DCとiDeCoは併用できる?」です。

www.asahi.com

 

個人向け国債 検討メモ (1)

私は以前、保有していた個人向け国債(変動10年)を、諸般の事情により手放したことがあります。2021年でした。

 過去記事:2021-07-16 個人向け国債から撤退します

このころは、個人向け国債の利率は下限の0.05%にほぼ張り付き、ネット銀行(普通預金)の金利が0.1%と、個人向け国債には魅力がない時期でした。まさかこの直後(2021年後半)、日本がデフレからインフレに転じることになるなど夢にも思わず、全額を中途換金したわけです。

インフレが一時で終わらず定着し、インフレによる普通預金の価値の目減りが気になり始める中、日本に「金利のある世界」が戻ってきました。ボーナス時期の定期預金獲得競争を目にして、2024年12月に金利0.8%の1年定期預金を購入しました(定期預金はおそらく30数年ぶりです)。満期後の2025年12月には、別の銀行で金利1%の1年定期預金を購入しました。

2026年3月にも定期預金を追加購入するつもりでいましたが、2026年に入って定期預金金利の上昇が鈍ってきたように感じたことから、少し時間をかけて個人向け国債を検討することにしました。このブログでは、その辺のことを何回かに分けて記録しておきたいと思います。

2026年1月から5月までの個人向け国債発行条件は次のとおりです(データ:財務省)。

この数カ月、個人向け国債の利率は上昇傾向にあることが分かります。ここでは「固定5年」に着目し、現在の利率(1.89%)が、過去の金利と比べてどの程度の水準なのかを確認してみようと思います。そこで、1974年から2023年までの年末時点の5年国債金利をグラフ化してみました(データ:財務省)。

サラリーマンが無リスクで資産形成できた超高金利時代が終わり(預けたお金が5年で1.5倍になる時代でした)、5年国債金利はリーマン・ショック以降、1%を下回り続けてきたことを確認できます。右端、2022年12月の日銀政策変更(YCC修正)を受け、5年国債金利の水準が一段上がっていますが、これが現在に至る金利上昇の起点です。

次に、マイナス金利政策が解除された2024年から最近(2026年4月)までの全営業日の5年国債金利をグラフ化しました(データ:財務省)。

2024年3月の日銀政策変更(マイナス金利解除)から、金利上昇が本格的に始まり、現在も続いていることが読み取れます。今から個人向け国債を買うとなると、「タイプの選択(変動10年・固定5年・固定3年)」と「購入する時期」などを決める必要があります。

仮に「固定」を急いで買うと(例えば5月29日までに買うと)、翌月以降、利率がさらに跳ね上がって少々嫌な気分になるかもしれず、逆に、決定を先延ばしし過ぎると、普通預金の価値の目減りを放置し続けることになってしまいます(私のメインの普通預金の金利は0.5%であり、物価上昇率[4月24日公表の消費者物価指数で、総合1.5%、生鮮除く1.8%、生鮮・エネ除く2.4%]に大きく劣後するからです)。

「どのタイプをいつ買うか」「買った後、どう見直すか」などについて、頭の中では大まかな結論は出ているのですが、言語化に少々時間がかかりますので、続きは後日投稿します。

 

iDeCoは何歳までに始めるか?

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「人生ここから」を考える 大人のためのヒントが見つかる場所、というキャッチコピーのウェブサイト、「朝日新聞Reライフ.net」に寄稿しました。よろしければご高覧くださいませ。

今回のお題は、「iDeCoは何歳までに始めるべき? 」です。

www.asahi.com