投資信託の今後の乗り換え候補

投資信託の今後の乗り換え先の候補を久しぶりにチェックしました。備忘録を兼ねて投稿します（データは2023年7月31日現在）。

私がバイ・アンド・ホールドしたい投資信託（＝おすすめしたい投資信託）の選定基準は以下のとおりです。

1. パッシブ（インデックス）型であること（アクティブ型、レバレッジ型、インバース型でないこと）
2. 販売手数料（購入時手数料）がゼロ（ノーロード）であること
3. 信託契約期間が無期限であること
4. 分配実績がないこと
5. 販売開始直後（運用開始直後、設定直後）でないこと
6. 特定口座でも一般NISAでも新NISAでも買えること（DC専用やラップ専用でないこと）
7. 販売会社を選べること（例：SBI証券でも楽天証券でも買える）
8. 上記をすべて満たしたうえで、ベンチマーク（対象インデックス）ごとに信託報酬（または実質的な負担）、総経費率が低いもの

今回も、私が関心を持っているベンチマーク7種類をチェックしました（「モーニングスター」ブランドの検索サービスが終わってしまいましたね。残念です）。

なお、上記8.の段階で同率1位のものが3商品以上ある場合、運用期間（設定後年数）が長い、純資産総額（純資産残高）が多い、などの基準を追加して2商品に絞り、運用期間が長い順に掲載しています。

1.　TOPIX（国内株式）

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
ニッセイ アセットマネジメント㈱	＜購入・換金手数料なし＞ ニッセイTOPIXインデックスファンド	0.143%	0.16%
三菱UFJ国際投信㈱	eMAXIS Slim 国内株式（TOPIX）	0.143%	0.16%

• 旧東証一部上場の株式 約2,200銘柄、時価総額加重平均型の指数です。
• 候補は前回調査から変化ありません。二強です。
• 信託報酬はいずれも前回の0.154%が0.143%に下がっています。いいですね。

2.　MSCIコクサイ（先進国株式）

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
ニッセイ アセットマネジメント㈱	＜購入・換金手数料なし＞ ニッセイ外国株式インデックスファンド	0.09889%	0.13%
三菱UFJ国際投信㈱	eMAXIS Slim 先進国株式インデックス	0.09889%	0.12%

• 日本を除く先進22カ国の大・中型株 約1,300銘柄をカバーします。
• 前回調査から変化ありません。二強です。
• 信託報酬はいずれも前回の0.1023%が0.09889%に下がっています。ついに0.1%を下回りました。素晴らしい！
• 総経費率の違いについては、引き続きウォッチしていきます。

3.　東証REIT（国内REIT）

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
りそなアセットマネジメント㈱	Smart-i Jリートインデックス	0.187%	0.19%
三菱UFJ国際投信㈱	eMAXIS Slim 国内リートインデックス	0.187%	0.19%

• 東証上場の不動産投資信託 全銘柄、時価総額加重平均型の指数です。
• 前回調査から変化ありません。

4.　S&P先進国REIT 除く日本（先進国REIT）

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
りそなアセットマネジメント㈱	Smart-i 先進国リートインデックス	0.22%	0.31%
三菱UFJ国際投信㈱	eMAXIS Slim 先進国リートインデックス	0.22%	0.28%

• 日本を除く先進国の不動産投資信託の動向を表す代表的な指数です。
• 前回調査から変化ありません。
• 総経費率の違いは、少々気になるところです。

5.　伝統的4資産（国内外の株式と債券）均等配分による複合ベンチマーク

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
ニッセイ アセットマネジメント㈱	＜購入・換金手数料なし＞ ニッセイ・インデックスバランスファンド（4資産均等型）	0.154%	0.17%

• 「GPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）の基本ポートフォリオ（2020年4月1日）に近いバランス型1本で運用したい」という向きにおすすめです。
• 連動を目指すベンチマークは、「TOPIX、NOMURA-BPI総合、MSCIコクサイ、FTSE世界国債（除く日本）」の複合です。
• 自分でリバランスする手間がかからない手軽さと、半分を債券が占めることによる低い標準偏差を期待できます。

6.　MSCI ACWI（全世界株式）

委託会社	投資信託	信託報酬	総経費率
三菱UFJ国際投信㈱	eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）	0.11330%	0.15%

• 米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの代表的な全世界株式ベンチマークとの連動を目指します。先進23カ国・新興24カ国の大・中型株 約2,900銘柄をカバーします。
• 「REITも債券も不要。日本や新興国を含む全世界株式1本で運用したい」という向きにおすすめの一つです。
• 信託報酬は前回の0.1144%が0.11330%に下がっています。グッジョブ！

7.　FTSEグローバル･オールキャップ･インデックス（全世界株式）

委託会社	投資信託	信託報酬	実質的な負担	総経費率
SBIアセットマネジメント㈱	SBI・全世界株式インデックス・ファンド　愛称：雪だるま（全世界株式）	0.0682%	0.1102%程度	0.10%

• 英フッツィー・インターナショナルの代表的な全世界株式ベンチマークとの連動を目指します。世界49カ国の大・中・小型株 約9,500銘柄をカバーします。
• 6.と同じく、「REITも債券も不要。日本や新興国を含む全世界株式1本で運用したい」という向きにおすすめの、もう一つの候補です。
• 小型株を含む点と「実質的な負担」が開示されている点が6.と異なります。

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この記事は、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としていません。投資は自己責任で！